金沢港は、輸送コストを削減し地域産業の国際競争力を支援するため、船舶の大型化に対応した多目的国際ターミナル整備事業に着手、平成20年から水深12mでの供用を開始するなど、国際物流拠点としての機能充実に向けた整備を進めてきた。
また日韓定期コンテナ航路も、順調に取扱貨物量を伸ばしており、港湾荷役施設についても、平成7年にタイヤマウント式クレーンを導入、平成17年にはガントリークレーンを供用開始するなど、荷役機能の拡充と効率化を進めてきた。
観光大型クルーズ船の寄港も相次いでおり、一昨年は18隻、昨年16隻、およそ15,000人の観光客が訪れ、うち半数の8,000人が外国人である。
今後、ハブ港としての国際競争力の強化対策として、旅客船の受入施設である無量寺ふ頭や、御供田国際コンテナターミナルなど、船舶の大型化に対応するための水深岸壁の再整備が最重要なのである。